もう1ヶ月半も経ってしまいましたが、ルワンダ視察の報告をさせて頂きます。
長々と書いていますので、何回かに分けてアップしていきたいと思っております。
以下、箇条書きでコーヒーについて、産地について、フイエマウンテンについてまとめています。
まずは、、、フイエマウンテンについて。
◆フイエの小農家は約200本ほどしか持たない、その他野菜も同時に栽培している
◆収穫期は3月~6月 10日に1回のペースで収穫する(収穫期に約12回)
◆午前~夕方にかけて収穫する→フイエマウンテンWSにチェリーが持ち込まれ、夕方にすぐに精製作業に入る(fermentation)収穫期のピークは多くのチェリーが集まるため、夜通しで作業することもある。
◆収穫したチェリーをその日のうちに精製するのは、チェリーの状態で発酵が進行するため。
◆他国では、一晩寝かせてから精製作業に入ったりと、さまざまとのこと。
WS…ウォッシングステーション(コーヒー豆の精製をする場所)
そして、
今回色々とお世話になりました、デイビッドさんの所有しているフイエマウンテンのガコ農園の見学ツアーに案内して頂きました。
ガイドさんが丁寧にコーヒーのことを説明してくれながら、農園内を回っていきます。農園と言っても、山です。山道を登っていく感じでした。
・コーヒーの木を植えて収穫まで3年かかる
・ルワンダでコーヒーの栽培が始まった際に、まず70本~80本の木を与えられた。
・標高が高いと、二酸化炭素が多くなるためチェリーが重くなる(実が詰まる!?)
・コーヒーを栽培する気温は、18℃~32℃が適温
・気温が高すぎると、コーヒーの葉が育たないので×
・逆に気温が低すぎると、コーヒーの木の背が低すぎて×
・年間降雨量は1200ml~2200mlが適量
・マルチング→コーヒーの木の根元部分に、枝や葉を敷き、水分が逃げないようにすること
・マルチングにより、雑草は生えにくくなり、無駄な養分を雑草に取られない。
・剥いたチェリーの皮も、マルチング用に保管している。剥きたては酸性が強いため、少し発酵させることで、より肥料としてよいものとなる。
・主にマルチングに使用される枝は、「ソルガム」(コーリャン)(もろこし)
・土壌は固すぎると根が成長しづらい。火山灰土壌がコーヒー栽培には向いている。
・フイエはロブスタ種は植えていない。ロブスタのロブは茂み(ブッシュ)の意。
・コーヒーの木を植える時期は10月~12月。気候の関係でうまくいかない場合は、2月~3月に植える。肥料は2回与える。
・6月~7月にマルチング
・雑草は基本的に生えていれば抜く
・肥料はできるだけ化学肥料を与えたくないが、有機だけでは補えないため現状は使用している。
・ヤギや牛の糞を発酵させて肥料にすることが多い
↑デイビットさん
・コーヒーの敵は
1. さび病 ・黄色、オレンジ色の斑点が葉っぱの裏にできる。
・斑点部分は、粉のようで風や雨で流され、どんどん繁殖する。
・光合成が出来なくなり、葉の成長が止まり、枯れる。
・ミネラル不足が原因と言われる。
・対策はしっかりと肥料を与えて、さび病の増加を防ぐ。
2. ベリーボーラー
・バクテリアの一種
・コーヒーチェリーが黒くなって、落ちる
・たばこの葉を水に溶かし、それを吹き付けることで予防できるが、
ルワンダではたばこの葉が手に入りにくいため、実施していない
3. カメムシ(ポテト臭の原因を作る虫)
・パイレスラムというオーガニックの除虫剤を用いる
・コーヒーチェリー8㎏を収穫しても、1㎏の生豆にしかならない(スペ シャルティ用)
・頂上のツボの絵にはバイクが描かれていて、最初はバイクでチェリーを運搬していた
・ツボを使いバナナで作ったビールをみんなでシェアすることが伝統的で、それをコーヒーに見立てている
・夫婦でコーヒーチェリーを摘み、足元にチェリーを貯めている風景、これは、セービングプログラムを推奨している。昔はチェリーを売って得たお金をすぐに使うことが多く、貯蓄という概念が一切なかったが、それでは生活へ影響が大きいため、フイエではセービングプログラムを設けた。子供の学費や親の医療費など、いざというときに使えるをお金を貯蓄する。貯蓄をすると利回りで少しずつ増えていくシステム。貯蓄することでお金が増えることを知ってもらう目的。またセカンドペイメントという制度も同時に導入し、良いチェリーを収穫した農家には、通常の価格に、上乗せしたチェリー代金をセービングプログラムの口座に振り込む。またセービンググループというグループ分けを行い、5名の農家で、お互いを監視しながら、貯蓄していくシステム。
・乾燥は14日~21日(天候による)
・屋根のある場所でハンドピック
その②につづく。。。。
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